のののののーと

30代後半から将棋で初段を目指すブログ

のりたまリーグ戦記 対右玉

こんにちは ののの です。

今日は先日行われた、のりたま将棋クラブのリーグ戦でのぴっぴさんとの対局を振り返っていこうと思います。

▲7六歩 △8四歩 ▲7八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀▲6七銀 △5二金右 ▲7七角 △5四歩 ▲7八金

f:id:amanozo:20200614134249p:plain

ぴっぴさんは振り飛車の場合は四間に振ることが多いので、対局前の予想では対藤井システムで来ると思っていましたが▲7八金と指されたのでおや?と思いました。
ここでは△8五歩と様子を見る手もあったのですが、相手が雁木なら左美濃で戦おうと思い△4二玉と囲いにいきました。


△4二玉▲5八飛 △3二玉 ▲3八銀 △4四角

f:id:amanozo:20200614134625p:plain

相手の作戦はなんと中飛車でした。こちらの作戦を問われる場面でしたが、思い浮かべた選択肢は2つありました。一つは△3五歩(もしくは△4二銀から△3五歩)と玉頭位取りにする指し方。もう一つはミレニアムです。
が、先日の指す将順位戦で飛車を振りなおしにされたときにうまく対処できなかったのでもし振りなおしても今度は対処してやろうという思いと振りなおしされなかった場合相手は飛車先を突いてないですし囲うのにも時間がかかりそうなのでその間に堅陣が組めるのではないかと思いミレニアムを選択しました。

▲4六歩 △2二銀▲4七銀 △3三桂 ▲3六歩 △8五歩 ▲4八玉

f:id:amanozo:20200614135154p:plain

なんとなんと相手の作戦は右玉でした!題名に書いてあるので右玉だとばれているのでしょうが、▲4八玉を見るまで飛車を振りなおしてくると思っていたので、びっくりしました。

△3一金▲3七桂 △4二金寄 ▲5九飛 △2一玉 ▲5八金 △2四歩

f:id:amanozo:20200614135356p:plain

相手の作戦はわかったのですが、対処方法が思いつかず漠然と囲いを進めます。
△2四歩は桂を交換したあと△5五桂を見たのと、△2三銀から△3五歩と突き3筋の位を奪い玉頭戦にしてやろうとたくらんでいました。

▲2九飛 △5三角 ▲6五歩 △4四歩 ▲2六歩 △1四歩▲1六歩 △9四歩 ▲9六歩 △7四歩

f:id:amanozo:20200614135654p:plain

結局桂交換を挑まず△2三銀も指さずちぐはぐな感じで進みます。
とりあえず端を突きあいはこちらのプラス(特に9筋)に働きそうなのでいれたあとに△7四歩と突きますが、ここでは△5三金や△3二金上、△3二金寄などと言う手も考えられたのですが、こちらの囲いの急所や固め方、相手の攻めのポイントや受け方がわからなかったです。

▲2五歩 △同 歩▲同 桂 △同 桂 ▲同 飛 △2三歩 ▲2九飛 △5五桂

f:id:amanozo:20200614140230p:plain

飛車先の歩と桂馬を交換して△2三歩を打たされて手損したような感じになりましたが、形勢は悪くはないと思っていました。しかしここで何を指せばいいかわからりませんでした。△7三桂や△3三金など少し考えたのですが、駒得を求めることにしました。

▲5六銀左 △4七桂成 ▲同 銀 △7三桂 ▲3五歩 △6五桂

f:id:amanozo:20200614140656p:plain
銀桂交換をして右桂を捌こうと飛んでいきますが・・・。

▲6六角 △8六歩 ▲同 歩 △7五歩

f:id:amanozo:20200614140752p:plain

この手順がどうだったのか・・・。この手順でいくならば桂馬を跳ねる前に△7五歩を突き捨てたほうがよかったです。突き捨ての順番は弱いところから!と対局前に教えていただいた所だっただけに実戦で出来てないのが残念です。

▲3四歩 △7六歩▲7四桂

f:id:amanozo:20200614141258p:plain

実は▲7四桂をうっかりしていました。
打たれてしまったと思いましたが、銀を取った手が角に当たっていないですし、元々銀桂交換なのですぐに切り替えることが出来ました。
△8六飛 ▲6二桂成 △7七歩成

f:id:amanozo:20200614141538p:plain

△7七歩成がやけに良い手に見えました。
▲同金、▲同角なら△同桂ですし、▲同桂や▲7九金だと△6六飛と角を取れます。
ここでは一本取ったと思っていましたが、どうやら▲3五桂という手があったようです。▲3五桂に△2四銀なら▲同飛△同歩▲2三歩△1三銀▲5二成桂が一例ですが、先手の攻めが続きそうです。
▲同 桂 △6六飛▲6五桂 △同 飛 ▲5二成桂 △3六歩 ▲3三銀

f:id:amanozo:20200614142145p:plain

本譜は▲同桂に△6六飛と進みました。▲6五桂が角に当たっているので手拍子で飛車で取ってしまいましたが、△6二角と成桂を外して次に△6五飛をみせたほうが良かったかもしれません。
こちらは駒得ですが次に▲4二成桂や▲5三成桂が残っており、まだ△5二金と成桂を外す手も考えたのですが、それは▲3三歩成とされたときに△同銀と出来ないのが嫌なでした。なのでこの辺りでは形勢は多少指しやすいかもですが、実際には互角くらいなのではと思っていました。
攻め合いにしようと思い△6九銀や△6六桂のように守りの駒を一枚ずつ剥がしていくことも考えたのですがまずはぼんやりと歩を打っておいて▲同銀ならば囲いからちょっと離れますし、後に▲3九飛とされても銀の影に隠れてしまいますし打っても持ち歩は二枚残り、相手も歩は沢山もっているので打って損はないなと思い△3六歩としましたが、これに▲3三銀とされたのでここで大きく形勢がこちらに傾いたと思いました。

△3七銀▲4九玉 △6九飛成 ▲5九桂 △3三金 ▲同歩成 △4八銀打▲同 金 △同銀成 ▲同 玉 △7八龍 ▲3九玉 △4九金
まで84手で後手の勝ち

f:id:amanozo:20200614143552p:plain

△3七銀から寄せる事が出来ました。
途中△3三金と銀を取った手では△4八銀打までの一手詰を錯覚していたので少し焦ってしまいましたが、無事に詰みを読みきれたので良かったです。

本譜は良く知らない形になりましたが、序盤中盤で少しづつですが、ちゃんと時間を使って考えようと思っていたのでそれが少しは実践出来たのではないかなと思います。

しかしまだまだ手拍子で指したりすることも多く、仕掛けの組み立ても雑なところがありますし、結局持ち時間を使いきらなかったのでそちらも反省してもう少し上手に時間も使っていけたらと思いました。

対戦してくださったぴっぴさんありがとうございました。