指す将順位戦記 対袖飛車

こんにちは のののです。
今日は先日行われた指す将順位戦８回戦の対御鈴さん戦を振り返ります。
▲７六歩 △３四歩 ▲６六歩 △６二銀 ▲６八銀 △５二金右▲７七角 △８四歩 ▲５六歩 △４二玉

戦型は振り飛車ぽい出だしなのでここらで玉を囲いに行きます。が、ここでは△８五歩や△５四歩の方が勝ったのではないかと思います。
▲５七銀 △３二玉▲３六歩

先手の作戦は袖飛車でした。どうやら対振り飛車の際に組む手順を棋譜から調べられていて相手の作戦通りだったみたいです。
△１四歩 ▲３八飛 △４二銀 ▲４六銀 △４四歩

△４四歩と角道を止めて４三へ駒を進めれるようにしたのですが、ここは△８五歩や△６七歩、△７四歩など攻めの構築を急いだほうが良かったと思います。
３筋が突破されて困るのですが、よくよく考えたらそんなに簡単には突破されない気がします。
▲３七桂 △４三金 ▲６五歩 △５四歩 ▲３五歩

飛車角銀桂での総攻撃が始まりました。こちらは４三に金をあがったので玉の身動きが取れません。が、受けきるときっとチャンスがあるんじゃないかと思っていました。
△同　歩▲２五桂 △２四歩 ▲３五銀 △２五歩 ▲４四銀 △３三歩▲４三銀成 △同　玉

なんとか受け止めようと思ったのですが、最後の△４三同玉が悪手でした。
次の▲２三金は見えていたのですが、角金交換をして玉を右辺に逃がすことを優先したのですが、ここでは△同銀とするべきでした。
▲２三金 △１三角 ▲３四歩 △５七銀

とはいっても劣勢というか敗勢に近い形勢ですので、一発を狙って行くしかありません。あからさまですが、敵陣に駒を打ち込んでいきます。
▲３三歩成 △５三玉 ▲８六角 △６四歩 ▲５八金右

決めるものを決められて受けられます。こちらは受けようにもどこを受けていいのかわかりません。
△同銀成▲同　金 △７九角成

とりあえず馬を作ってから考えます。
▲４二と △同　金 ▲３一飛成 △５七桂

△４九金までの詰めろをかけます。こちらは詰まないのではないかと思います。
対局中は詰んだら仕方ないと思ってました。
▲４八玉 △３六歩

受けられたので△３七金までの詰めろをかけます。受ける手はいくつもありますが他に手もみあたりませんでした。
▲６四角 △６三玉 ▲３六龍 △３五金

△３六歩を打った時点でひそかに期待していた金打ち。
同龍なら桂を捨てて龍が抜けます。
▲４二角成 △３六金 ▲６四銀 △７二玉 ▲３七歩

このタイミングで受けて来られたのでなにやらいけそうな気がしてきました。
ここでは△４九飛▲３八玉△３七金▲同玉△３九飛成の順が見えるのですが入玉もチラついたので踏み込めませんでした。
△２七金▲５七金 △８八飛 ▲５八金 △３七金 ▲同　玉 △５八飛成

△８八飛と打ったところで▲５八金と節約して受けてこられたのでここでは寄せがある気がしました。が、△３七金の所では△５八同飛成▲同玉△５七金▲４一玉△６八馬と寄せる順もあったと思います。どっちがいいのかはいまいちわかりません。
▲６三金 △８三玉 ▲７五桂

▲７五桂の時点で詰まない筋が見えたので行けそうな気がしました。
△９四玉 ▲９五銀 △８五玉▲８六金 △７四玉 ▲７三銀成 △６五玉 ▲８二成銀 △２六金
まで78手で後手の勝ち

ここで先手が投了しました。
本局は序盤で御鈴さんの作戦に見事にはまってしまって、またそれを冷静に対処できなかった為に一気に悪くしてしまいました。
東京道場で野良で指していたら投了していたかもしれません。
今回指す将順位戦という事で最後まであきらめずに粘ったことで逆転できたのではないかと思います。最後まであきらめないことは大事だと思いました。

対局してくださった御鈴さんありがとうございました。